G9 PROを購入すると同時に悩むことなくLEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2を購入。動画も写真もどちらも最高の作品が作れる最高のレンズだと実感しています。
柔らかく温かみのあるボケと雰囲気、手ぶれ補正POWER O.I.S.搭載でG9 PROと組み合わせるとガチガチに固めてくれる最強ブレ補正のDual I.S.2を発動。これは感動すら覚えるレベルです。
ノクチクロンを使った感想まとめ
良いところ
- 柔らかく温かみのある自然なボケ
- ブツ撮りの際は明るくクリア、くっきりキレイ
- 撮影時の空気感をそのまま切り取ったような雰囲気
- カメラの手ぶれ補正と連動するDual I.S.2による最強手ぶれ補正
- F1.2の明るさで暗所もバッチリ
イマイチなところ
- 防塵・防滴ではない
- 42.5mm中望遠で慣れないと被写体との距離感がつかみにくい
- 最短撮影距離50cmなので寄れない
ではLEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2(以下ノクチクロン42.5mm)を写真・動画素人の私が手にした率直な感想を交えてレビューしていきます。
→LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2のアマゾンのページ
F1.2、ノクチクロンの柔らかいボケ
素人でも簡単に美しい写真が撮れる
単焦点の明るいレンズな素人でもボケのある写真が撮れるのはそうなのですが、ノクチクロンは温もりを感じるような柔らかいボケなんですよね。
※サンフランシスコのクラフトビール、アンカービール
42.5mm、換算85mmの中望遠ということも相まって、マイクロフォーサーズとしては驚異的なボケを叩き出すレンズと好評で、私もついついF1.2固定で撮りがちになってしまいます。
※ロサンゼルスのクリスマスシーズン
私は食べ物や雑貨などの物撮りや海外の景色、人の流れなどを取ることが多く、構図を工夫したりしてピントを合わせた部分とボケ部分の美しさを楽しんでいます。
ボケ、立体感を表現するポートレート撮影用レンズ
パナソニックの開発者インタビューによると、ノクチクロン42.5mmはポートレート撮影をメインに考えられて作られたそうで、単にF1.2のボケ度合いを重視するのではなく、ピントを合わせた人物の立体感の表現、ボケても認識できる部分から完全にボケきる部分への滑らかな表現にこだわって42.5mmという中望遠をチョイスしたそう。
F1.0以下を追求しなかったノクチクロン
インタビューではF1.0やF0.95、F0.7などの話題やフルサイズとのボケ度の差などを突っ込まれて聞かれていましたが、マイクロフォーサーズの軽量小型の機動力を考えると42.5mmのF1.2がベストであると導き出したそうです。
フルサイズと比べるとF1.2じゃまだ足りない、という声もあるらしいのですが、私個人としてはそこまで追求する必要なく軽くて小さいサイズを維持した状態でとてもキレイな写真や動画が撮れる高い次元のバランスをノクチクロン42.5mmは実現していると感じています。
またパナソニック担当者によれば、ボケ度合いを追求するのではなくピントを合わせた瞳に対してその前後にある鼻や髪の毛の描写を追求したそうで、これが美しい立体感を感じる部分なのかもしれないですね。ああ、人撮ってみたい・・・。
ノクチクロンのレンズ手ぶれ補正とG9 PROのボディ内手ぶれ補正が最強すぎた
ノクチクロンはF1.2という明るいレンズでありながら、パナソニックの手ぶれ補正POWER O.I.S.を搭載しています。これとカメラ本体の手ぶれ補正が合わさると、より強固な手ぶれ補正Dual I.S.2として、手持ち撮影でガッチリと画面をホールドするように手ぶれ補正が効きます。
私の場合は4K動画を撮っていて驚いたのですが、上下左右まったくブレや揺れが起きずにジンバルに乗せているかのように撮れるんです。
別途購入しているLEICA DG SUMMILUX 12mm F1.4にはPOWER O.I.S.がないので、ボディ内手ぶれ補正のみです。これでも手ブレを抑えてくれますが、広角レンズからノクチクロンにレンズを付け替えた時の手ブレ・揺れを抑えるDual I.S.2のホールド感は毎回驚きます。
LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2のレビュー
LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2の魅力をまとめたところで、レンズそのものをご紹介したいと思います。
まずレンズ左側にはオートフォーカス・マニュアルフォーカスの切り替え、レンズ手ぶれ補正のPOWER O.I.S.オンオフの切り替えができるようになっています。私の場合は手持ち撮影しかしないので基本的にこの状態で使っています。
レンズフードは締めるタイプ。アルミ削り出しで手触りがよく高級感が段違い。このレンズフードだけで12,600円するそうです。
ノクチクロンにレンズフードをつけるとこんな感じ。見た目はかなりクールでこのまま使いたいのですが取り外しが面倒なのでレンズフードは使っていません。海外旅行では取り回しが最重要になるのでかさばるのはデメリットなんですよね。
G9 PROにつけるとウエポン感すごいですね。
レンズフードを取り外すとこのサイズ。これくらいだと海外での街歩きにも威圧感がなくなると思います。
素人が感じるノクチクロン42.5mm中望遠の使いみち
中望遠レンズなので、私のような海外旅行者にとっては使いみちをどうするかがけっこう大変だったりします。例えばホテルやレストランなどの室内を撮るときはノクチクロン42.5mmでは無理。その場合は広角パナライカの12mmを使います。
食事に関してもそうですね。背景を含めて撮りたい場合は中望遠では無理がありますのでやはりパナライカ12mmが活躍します。椅子から立って離れてガッツリ構図を決めて撮るような事ができれば別ですが、普通は無理ですよね。
そして景色の中の被写体を切り取るような場合は一気にノクチクロンが大活躍。切り取りたい部分が立体的に、背景もしくは前景が滑らかにボケる。
構図とか色々気にする必要はありますが、ノクチクロン42.5mmは驚異的なボケとシャープで立体感を表現してくれるためある程度それっぽい写真に仕上げてくれるところがカメラ素人の私にとって心強いです。手ブレもなくAFでガッチリとピントを合わせてくるのでラクラク。
ノクチクロン42.5mmはプロ向けレンズと思われがちですが素人だからこそ買うべきなのかもしれないなとも思います。
フルサイズ一眼に勝ってしまうノクチクロン42.5mmとG9 PROの組み合わせ?
G9 PROの評価が高いこともありノクチクロン42.5mmとの組み合わせでJPEG撮って出しの画像であってもフルサイズ一眼を凌駕する性能だと様々なところで評価されています。そもそもモノが違うので比較すること自体どうなのかと思うのですが、それほどG9 PROがカメラとして素晴らしく、またノクチクロン42.5mmも秀逸なのだと理解しています。
私のようにカメラ素人が重くて高いフルサイズを海外旅行に年に10回以上持っていくのは正直しんどくて、マイクロフォーサーズのG9 PROとノクチクロンくらいが限界。また海外の雑踏の中など目立ちすぎるのも避けたいですしね。
私のスキルではフルサイズとの違いやそこに勝るという事自体がまだ理解できない部分のほうが多いですが、何よりも美しく写真と動画が撮れるのが嬉しいですね。ここまで美しいボケを作ってくれれば大満足です。
→LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2のアマゾンのページ
LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2の作例
主に海外で撮影した写真の一部をノクチクロンの作例としてこちらに随時追記していこうと思います。作例というと大げさで、適当に撮ったものをブログの解像度にして載せただけです。こんな感じで撮れるんだ、と感じていただければ幸いです。
シドニーのボンダイビーチ。
ソウルの焼肉屋。あまりお客がいなかったので遠くから撮ったりしていました。
ニューヨークのセントラルパーク。ゴールデンウィークに行ったので初夏ですね。
ウラジオストック。一緒に撮影に応じてくれるアルバイトの女の子たち。
シドニーのサーキュラーキー。
シドニーの時計塔。
ロンドンのマーケットにあるチーズ屋さん。
ロンドンのタワーブリッジ。
→LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2のアマゾンのページ
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