DELLの5120x2160という大解像度ディスプレイU4021QWを購入しました。かなり高額なディスプレイで定価306,681円、実売価格で20万円を超える価格帯です。
私は主に複数のアプリケーションを同時に表示しておくのと動画編集のタイムラインを横長に使えるようにという目的で選びました。
大画面であることと作業効率向上のほかに、Thunderbolt 3による電源供給などハブモニターとしてよくMac Bookを繋げて使うて重宝するという方も多く見られますが私は普通にデスクトップと繋ぐだけのシンプルな使い方をしています。単純に作業画面の大きさ確保のためですね。
スペックや特徴は公式サイトを見れば他のレビューを読む・見る必要もないので、私はとりあえず使い心地などの純粋なレビューだけしていこうと思います。
U4021QWのスペック
U4021QWの特徴
- 39.7インチ曲面(2500R)ディスプレイ
- 5,120 x 2,160の超高解像度(WUHD)
- Thunderbolt 3でノートなどの給電・接続が可能
- 2台のPCを接続し同時表示
- Dell Display Manager(別途DL後インストール)による画面分割配置が簡単
- サイズ94.66cm x 24.8cm x 45.78cm(スタンド含む)
- 重量13.8 kg
- 内蔵デュアル9Wスピーカー
U4021QWのポート
- HDMIポート
- HDMIポート
- DisplayPort
- 音声ライン出力ポート
- Thunderbolt 3(90W)
- DisplayPort
- USBアップストリーム ポート
- 超高速USB 10 Gbps(USB 3.2 Gen 2(4))
- LANポート(RJ45)
- USB-Cダウンストリーム ポート
U4021QWの付属ケーブル
- 電源ケーブル
- DisplayPortケーブル(DP-DP)
- 超高速USB 5 Gbps(USB 3.2 Gen1)アップストリーム ケーブル(Type-A-Type-B)
- HDMIケーブル
- Thunderbolt 4(USB-C)アクティブ ケーブル
私のU4021QWの使い方と使い心地レビュー
私のU4021QWの使い方
私は主にアプリケーションを画面縦3分割して並べて使っています。
- 1つ目、左側はNetflixやYouTubeなどの動画や音楽を流しておくブラウザを表示
- 2つ目、真ん中はメイン作業エリアとしてブラウザやソフトを表示
- 3つ目、右側は画像編集ソフトを表示
特殊な使い方ではなく、単純に大きなディスプレイ1枚に複数のアプリケーションを立ち上げて、すべて表示させた状態で作業をする感じ。2台のPCを接続してPbP(Picture-by-Picture)やPiP(Picture-in-Picture)などの使い方はしていません。シンプルにデスクトップ環境での作業効率を上げるためだけにU4021QWを購入しました。U4021QWの機能を持て余しすぎてる感がありますが、大画面ディスプレイならではの機能というだけでどのメーカーの大型ディスプレイを買っても結局使わないんですよね。
画面の分割はDell Display Managerが便利
各アプリケーションの分割は手作業で各アプリケーションのサイズ調整と配置ができますが、別途DELLのサイトからダウンロードして使う『Dell Display Manager』を使うのが便利です。
規定の分割プランが既に用意されていてそれを選べば、あとはアプリケーション画面をドラッグすれば自動的にサイズ調整してフィットしてくれます。私は3つに分割しているので、規定の縦3分割を使ってみましたがサイズ感がなんとなく違うので、この縦3分割の各サイズを調整し、真ん中だけ少し広めに設定したカスタマイズ設定を作り、Dell Display Managerに保存して使っています。かなり便利です。
内蔵デュアル9Wスピーカーが割と良い
U4021QWには画面の左右に下に向いて9Wスピーカーが内蔵されています。音質は当然外部スピーカーに劣ります。音質比較するまでもないのですが、仕事中にBGMとして静かに流す程度ならまったく問題なく、逆にスピーカーなんて内蔵9Wスピーカーで十分じゃないかと思って外部スピーカーの接続自体をやめてしまいました。
音質にこだわる方は確実にお気に入りの外部スピーカーを接続すると思いますが、特にこだわらない方はU4021QWの内蔵スピーカーで音を楽しめると思います。スピーカーがなくなると極限まですっきりしたデスク空間が出来上がりますよ。
画面の綺麗さは普通
画面は普通。際立って感動する綺麗さかどうかは、正直ディスプレイを何枚も同時に比較したことがないのでわかりません。画像編集や動画編集をしている限りまったく問題なく、不満なく、汚いなと思うこともありません。
ちなみに低ブルーライト機能が常にオンになっているとのこと。これは良いんじゃないでしょうか。
40インチ近いサイズ感について
物理的なサイズ
かなり大きいのかと思っていたら個人的にはそこまで大きく感じませんでした。U4021QWの前は31.5インチを使っていたので圧倒的なサイズアップ感はなかったのと、テレビが65インチで大きいため、40インチくらいだと小型な印象でした。
作業スペースのサイズ
しかし実際にディスプレイポート接続で5,120 x 2,160の超高解像度表示にして、アプリケーションを3分割して表示すると作業領域の広さに驚愕します。ここまで効率よく画面切り替え無しで作業ができるんだ・・・とストレスなく快適に使用できています。
特に高さが2160ピクセルもあるのが嬉しいですね。ワイドディスプレイの標準でもある1440ピクセルはちょっと小さいと感じていたので20万円以上した価格はこうした小さい感動でどんどん忘れられます。
そうそう、画面サイズが少し大きい「Dell U4919DW 49インチ」もあります。価格は16万円くらいで安くて良いのですが、5120x1440なので縦が小さいのが気になって買う気が起きませんでした。5万円以上高いU4021QWですが、これを買って個人的な使い方としては大満足でした。
重量感は個人的には特に感じない
そもそも横長なだけで縦がコンパクトなこともあり片手で軽く持てるし重量が10kg(スタンド含まず9.5kg)ないので、男性ならひとりでもラクラク組み立て・持ち上げ・設置ができると思います。
パッケージは完璧な梱包材で包まれているため大きくそして重い(梱包時21.6kg)ので設置する部屋まで運ぶのは大変ですが中身のディスプレイ自体はそこまで重くなく難儀することはないでしょう。
U4021QWのモニターアーム
U4021QWはサイズ、重量の関係で安くて安定性に欠けるモニターアームでは支えきれないようです。
特に有名なエルゴトロンのモニターアームは多くの方が15,000円未満のエルゴトロンLXを使うと思いますが、画面サイズが大きい場合はその一回り高いエルゴトロンHXが必要になります。モニターアームに28,000円以上掛けるのは高いようなぁ、ディスプレイだけでも20万超えてたわけだし。
とか考えていたのですが、実際に設置してみるとディスプレイスタンドが大きくデスクの上を圧迫していたのがかなり気になったので、結局エルゴトロンのモニターアームHXを購入しました。
モニターアーム不要論
U4021QWのスタンド部分はかなり柔軟に可動してくれます。当然上下に動くし、首振りも上下左右できるし、水平角度の調整もできます。
この動きがけっこうなめらかで、9kg以上のディスプレイもスムーズに動かして位置調整が可能です。これだけしっかりゆっくり動いて固定されるのであればモニターアームは必要ないんじゃないかとも思います。
ただしモニタースタンドが安定性確保のためとても大きいです。画面よりも前にかなりせり出してくる感じ。ここに小物を置いたりしてデコレーションすることもできるし、これはこれで良いとは思いますが、気になる方はモニターアームでディスプレイを浮かせるのが良いかも。
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