Feiyu Techのミラーレス一眼~Go Proやスマホまで乗せられるジンバル、a1000を買ってきたのでレビューします。マレーシアへ旅行に行った際に購入したものです。しかし帰国後バッテリーでトラブったので海外での買い物は自己責任ですね。この辺もレビュー後に情報共有したいと思いますので最後まで御覧ください。
Feiyu Tech a1000が最強かもしれない理由
- 積載可能重量が同サイズジンバルのCrane-Mよりも1kg重い1.7kgまでOK
- モーター部分が液晶画面を隠さない斜め軸
- スマホアプリによる自由自在の動作コントロール
- インバートモード時にカメラやジンバルそのものが干渉しない
- 12時間持続バッテリー
- 手動による角度固定
- 分解してもバッテリーがグリップ部分に格納されていてこぼれ落ちない
とりあえず適当に挙げただけでもこんな感じ。私が使う小型ミラーレスa6300だけでなく動画最高峰GH5(約725g)なども余裕で乗せられるハイパワーなため、今後a6300からさらに大きめのフルサイズなどに買い替えた際にも使えるのはカメラ選びの選択肢が広がって末永く使えるジンバルなんじゃないかと思います。
Feiyu Tech a1000に付属するもの一覧
まずはFeiyu Tech a1000のパッケージから。アップデートにより、発売当初よりも対応重量が増えて1.7kgまで対応するとんでもないジンバル。a1000の上のa2000はさらに2.5kgまで対応する驚異のジンバル。私はSony a6300と各種レンズをつけて使用するため700g~800gの範囲でしか使いませんのでa1000で十分ですね。
パッケージを開けると表面がメッシュ素材でしっかりしたキャリーケースのバッグが出てきます。a1000はこの中にすべて収まっています。
開けると説明書などが中国語・英語で2冊メッシュポケットに入っていました。日本で買えば日本語のものが入っていると思います。
右側は中蓋がマジックテープで止められていて中身が飛び出さないようになっています。
上から見ていきましょう。グリップ部分、充電器、バッテリー2本×2セット、ジンバル本体、黒い箱は各カメラメーカーに合う接続コードと充電器と接続するUSBコードが入っています。そしてa1000特製のミニ三脚。
取り出すとこんな感じです。ジンバル本体がバラバラに乱れるのを防ぐためのマジックテープつき。これ意外と良いです。
バッテリーホルダー
バッテリーホルダーとカバー。黒い丸いゴムカバーはバッテリーホルダーとジンバル本体との接合部分を保護するためのものです。
バッテリーは2本同時に使用し、横に並べるように入れます。そのためa1000は大型ジンバルの部類に入らないミドルクラスのものですがグリップ部分がかなり太くなっています。女性だと片手で握り続けるのはちょっと辛いかも。
バッテリーカバーを取り付けて完成。
a1000の良いところはジンバル本体とバッテリーホルダーのグリップ部分を分離させてもバッテリーケースで閉じてしまうのでバッテリーがボロボロと落ちないことですね。同じくらいのジンバルで私が持っているCrane-Mは分解するとバッテリーホルダーからバッテリーが落ちてくるのが難点で分解して持ち歩かのは無理でした。バックパックに入れて持ち運んで開けたらバッテリーが散乱していたみたいな。私のように海外に持ち運んで点々と移動しながら使うような人はa1000のほうが扱いやすいと思います。いちいち付属のケースなどに入れて海外に持ち出せないですからね。
そしてここがバッテリーホルダーとジンバル本体の結合部分です。
a1000にミラーレスを載せてバランスをとる
私が使っているカメラはSONYのミラーレス一眼、α6300です。最近はレンズをSONY純正35mmのF1.8を常用している感じです。というわけでレンズをつけてジンバルのバランスを取ってみます。
クイックシューをつけてすぐに取り外しできるようにしています。3箇所のネジを調整して、どの角度にカメラを傾けても安定するような位置を探します。
レンズが飛び出ているわけでもないのでバランス取りはとても簡単でした。
純正三脚の安定性が抜群で質もかなり良く軽量なのでバランス取りの時点でお気に入りになってしまいました。
電源を入れてみると抜群の安定性
電源ボタンはここ。長押しで電源オン、長押しで電源オフです。
電源オンを知らせる音が鳴り、ジンバルのモーターがブルブルっと震えて水平安定となりました。グリップの角度をどのようにブラしても水平位置を保ってくれます。
カメラの角度を手で無理やり変えて2秒ほどホールドすると、ジンバルがその角度を認識してカチッとその位置で止まります。このカチッと止まる感覚はわかりやすくて良いですね。色々な角度で撮影する際にかなり使える機能だと思います。
徒歩の上下動ブレはやはりスタビ歩き必須
ただし、どんなジンバルであっても歩いているときの縦揺れは絶対にゼロにできません。これはスタビ歩きをマスターして自分自身が上下動しないように意識する必要があります。
GoProのFeiyu Tech G4、Zhiun Crane-M、Rider-Mと使ってきてどれもそうでした。どんなに良いジンバルでも撮影技術が伴なわないと歩き撮りは難しく、歩いたり走ったりしてブレを最小にしている動画作品の撮影者さんたちはかなりジンバルの撮影テクニックがあるわけです。そしてここが撮影の面白いところ。
で、今回のa1000はどうか、というとやはり上下動は当然完全吸収はできないものの、かなり優秀で、スタビ歩きの練習次第でかなり満足のいくヌルヌル動画が撮れると思います。
バッテリーサイズが大きすぎてバッテリーカバーが入らない問題
実は4本ついていたバッテリーが若干太いことでバッテリーケースがスムースに収まらない不具合が起きていました。
マレーシア現地ショップへ問い合わせ
これをマレーシアのショップに問い合わせたところ、当然マレーシアに来れるかどうか、など現地対応を提案されました。マレーシアは何度も行きますが直近ではなかったので陸路で配送できるシンガポールを指定したところ連絡が途絶えました。やり取りはショップのFACEBOOKページ経由めメッセンジャーで、英語対応でした。
Feiyu-Tech日本サポートへ問い合わせ
これ以上ここと話しても進展はなさそうにも思えたため、Feiyu-Techの日本サポートに連絡すると、やはり対応はできないとのこと。a1000に刻印されているシリアル番号で日本で販売しているか海外のものかがわかるようです。
Feiyu-Techインターナショナルサポートへ問い合わせ
というわけでFeiyu-Techインターナショナルに問い合わせ。動画や写真などをメール添付してやり取りしたところ日本にはリチウムイオンバッテリーは送れないという回答。ではシンガポール、アメリカ、カナダに直近で行くのでそちらに遅れるか聞くと北米へはSALのようなエコノミーシッピングを利用すると思われる配送日数を提示されてのでどうしようか困っていました。
この数カ月後となるとニュージーランド、そのあとはニューヨークに行く予定がありましたがどちらも3ヶ月後。その間a1000が使えないのは痛い・・・。
すると突然日本に送る、と言われ、1週間後自宅に小包が届きました。
Feiyu-Techインターナショナルサポートからバッテリーが届いた
こんな感じで佐川から届いたようです。
中を開けるとダンボール。
中身はa1000のバッテリー4本でした。ただし開封済み。使用済みかどうかは不明ですがとりあえず送ってくれたことに感動しています。一般的には購入店舗か購入国での対応になる場合が多いからです。
早速バッテリーホルダーに装着しカバーをつけるとスムースに入るではありませんか!4本すべてがしっかり入ることを確認できました。
送ってもらったバッテリーともともと付いていたバッテリーを組み合わせてバッテリーカバーを装着しようとすると、もともと付いていたバッテリー4本すべてが規定サイズよりも太かったことがわかりました。そりゃないよ・・・。
とはいえ、購入後1ヶ月ほど要しましたが、Feiyu-Techのインターナショナルサポートのおかげでアメリカに行く前にしっかりa1000を使えるようになったのはホッとしました。
Feiyu-Techインターナショナルサポートの対応はルール無視だがスピーディー
ちなみに問い合わせの際は購入証明書や保証書などの提示はせず、不具合状況の動画と写真をメール添付するだけで話が進みました。恐らく同じようなバッテリーのサイズ問題が起こっていると思われます。というのも、バッテリーホルダーとバッテリーカバーは少しでも厚みの違うバッテリーをつけていると収まらなくなるほどギリギリで作っているから。そしてバッテリーも物によって太さが違うことは起こり得るから。
しかし購入証明等を確認しないところなどは適当というか、それで大丈夫なのかと思う部分もあったり、メールのやりとりもけっこうフレンドリーで日本メーカーの対応とは違いました。この辺はまったく問題ないと感じるのですが日本で日本人宛やアメリカの大手企業担当者宛にビジネスメールを書いたりしていると微妙な感じは否めませんでした。まあ最新ガジェット系シリコンバレースタイルで考えればこんなもんでしょう。
a1000購入でグローバルな世界を実感した
というわけで今回は不具合がいきなり出たということでネタになって面白かったこととFeiyu-Techインターナショナルサポートの柔軟な対応に驚きました。中国メーカーだからどうしようもない、という過去の考え方は新型ガジェット開発のスピード・技術面ではもう当てはまりませんよね。それがサポート体制にも言えなくなってきているのではないかとさえ感じました。もちろん対応言語は英語で、どの国の誰もがオンラインでサポートしてもらえる人員体制も整えているようでした。
こんなジンバルというニッチな商品開発の会社にさえ、日本メーカーではもう太刀打ちできない状況になってきていることを実感しました。
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