海外旅行へ最小限の手荷物で行くために購入したLumix S9に合わせる、最小最軽量のミニ三脚を3つのパーツを組み合わせて作ってみました。
目的は撮影時にLumix S9を固定できるミニ三脚であることと、小さなスリングバッグにスポッと収まって邪魔にならないサイズ感です。一般的な脚の長いミニ三脚はスリングに入らないので、今回作ってミニ三脚が今のところベストな気がします。
3つのパーツはこちら
今回購入したのは下記の3つのパーツです。
- Manfrotto ミニ三脚 POCKET L・・・2,981円
- Ulanzi レベリングベース・・・3,580円
- FALCAM F38クイックリリース・・・6,760円
合計金額が結果的にかなり高くなってしまいました・・・。が、一応満足できるレベルの最小最軽量ミニ三脚を作ることができたと思います。
ミニ三脚本体は「Manfrotto ミニ三脚 POCKET L」
三脚部分は「Manfrotto ミニ三脚 POCKET L」を使用しています。
3本の脚を折りたたむことで薄く収納できるのがウリの商品ですね。
普通はこの「Manfrotto ミニ三脚 POCKET L」に直接カメラを取り付けるわけですが、今回はさらにふたつのパーツを組み合わせて利便性を向上させています。
水平調整のために「Ulanzi レベリングベース」を追加
「Manfrotto ミニ三脚 POCKET L」とカメラを直接つけてしまうと、水平を出すためには各脚の確度を微妙に調整する必要があり、非常に手間がかかります。
そこで「Manfrotto ミニ三脚 POCKET L」に「Ulanzi レベリングベース」を接続しました。
レベリングベースはこのように微妙な確度がつけられるものです。
一般的なボール式のヘッドと比べて確度はほとんどつけられませんが、水平を取りたいだけなので角度調整は僅かでいいんです。
ボールのついたヘッドだと高さがありすぎてコンパクトになり得ない。なので「Ulanzi レベリングベース」が私のニーズを完全に満たした商品なんですね。今回は「Ulanzi レベリングベース」を使って手元で水平調整ができるようしました。
「Manfrotto ミニ三脚 POCKET L」は「山状」になっているので、斜めに凹んでいる部分に「Ulanzi レベリングベース」の回転ノブが来るように固定しました。
これで回転ノブを回すときに指が「Manfrotto ミニ三脚 POCKET L」に当たることなく水平調整が可能です。
そしてレンズが重く長いため、重心を後方にすべく「Ulanzi レベリングベース」は極力後方に固定しました。
この最小最軽量ミニ三脚の欠点は、レンズの重みで前に倒れる可能性があることです。ここだけは注意して運用する必要があります。
カメラとミニ三脚の接続は「FALCAM F38クイックリリース」でワンタッチ
ミニ三脚とカメラはクイックリリースを使ってワンタッチで着脱できるようにしました。現在様々なパーツを揃えていて、アルカスイス互換である「F38」を選ぶのが汎用性が高くおすすめです。
今回は「FALCAM F38クイックリリース」のベースとプレートのセットを購入しました。確かプレートは1枚持っていたような気がしましたが・・・探しても出てこなかったので新たにセット購入しました。
ベースをつけるとこんな感じです。高さは脚を折りたたんだ状態で5cmでした。非常にコンパクトだと思います。
カチッと接続して、取り外すときはボタンを押せば簡単に外れる。無駄な手間をかけずにすぐミニ三脚でタイムラプスなどを撮影できるようになりました。
Lumix S9をつけてみた
完成したミニ三脚にLumix S9とS PRO 16-35mm F4のレンズの組み合わせをつけてみました。
かなりフロントヘビーな感じですがこれくらいであれば前方に倒れることはなさそうです。
後ろ足を倒して上に向けるとこんな感じ。
意外と安定感があります。
今回はやや大きめのS PRO 16-35mmのレンズをつけているため若干アンバランスになってしまいましたが、もっとコンパクトなレンズであればもっと安心感ある見た目になると思います。
超コンパクトなミニ三脚を使う上で割り切ること
高さわずか5cmの超コンパクトなミニ三脚が完成したわけですが、ご覧の通り脚が短いため高さがほしい状況では使い物になりません。
とは言え一般的なミニ三脚でも高さ不足はあるわけで、高さ調整を最優先する場合は通常のトラベル三脚などを利用することになります。私は重くて大きな三脚から解放されたかったため、高さは犠牲にしました。テーブルに置いて腰高にするとか、テーブルの上に本を積み重ねて高さをかさ増しする、というような原始的な方法で高さを稼ぎます。
海外でカメラ機材を持ち歩くのは疲労に直接響いてくるので、スリングにスポッと入るこの最小最軽量で超コンパクトなミニ三脚が良かったのです。とにかく小さな三脚で運用したい場合はある程度思い切った割り切りが必要です。
カメラだけでは自立できないため、必ず自立させる器具が必要になります。スリングに入らない一般的なミニ三脚の持ち運びには悩んでいたため、今回自立させ水平調整も簡単にできるコンパクトで軽量なミニ三脚は私のような海外へよく行く人にとって非常にフィットするのではないかと思います。
- Manfrotto ミニ三脚 POCKET L・・・2,981円
- Ulanzi レベリングベース・・・3,580円
- FALCAM F38クイックリリース・・・6,760円

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