ピークデザインのエブリデイバックパックやエブリデイスリングなどのメインカラーでもあるジェットブラック。金具まですべて漆黒なのが美しいのですが、汚れに弱いという特性があって購入を控えている方も多いはずです。
実際私も買い控えていました。が、やっぱり欲しくなってしまったので旧バージョンのエブリデイスリングV1ジェットブラックを海外から新品購入して取り寄せてしまいました。
ここではジェットブラックが白く汚れる現象について調べたことをシェアしたいと思います。
ピークデザインのジェットブラックが白く汚れる理由
ピークデザインのジェットブラックは汚れが目立つため、家電量販店などでは店頭に展示されることを避けられていたりしたようです。
この汚れは手垢やホコリなどの汚れではなく、ナイロン生地自体に「擦れ」が加わることによる「白化現象」によるものです。この白化現象、洗ったり拭いたりして取れるものでもないんです。
ちなみにピークデザインの生地は400Dのナイロンに耐久撥水コートのDWRコーティングが施されています。どんなコーティングがされていても白化現象は避けられません。書いていて辛くなります・・・。
白化現象とは
- ナイロンがこすれることによって毛羽立つことで白化
- 毛羽立つと光の乱反射でどんな色でも白っぽく見える
- 黒は乱反射が特に目立つ(逆にアッシュはまったく目立たない)
- 繊維内部まで黒く染まっていない場合もある
- 雨、汗などで湿った状態で擦れると特に発生しやすい
ジェットブラックが白く擦れて汚れたように見えるのは実際は汚れではなく擦れによるナイロン生地の毛羽立ちが原因です。ナイロン繊維が擦れたことによって目に見えないレベルで僅かにほつれて毛羽立ちます。
毛羽立った部分に光が乱反射して白く見えているということです。爪でひっかくと白くなるのは、爪が擦れて生地に付いたりしたのではなく、ナイロン生地が毛羽立っているのが原因で、洗っても落ちません。
参考⇒東京都クリーニング生活衛生同業組合
ジェットブラックの白い汚れ、白化現象を予防する方法
とにかく傷がつかないように使うことしか予防方法はありません。
ナイロン素材の白化現象を防ぐ方法はありません。傷がついてしまったら修復する方法もないので、ジェットブラックを使っている方はとにかく擦れないように使うことを意識しましょう。
スリングやポーチなら小回りがきくので傷がつきにくいと思いますが、バックパックやトートなど大きくなっていくと、例えば機内頭上の収納に入れるときに擦れてしまったりして白化現象が起こりやすくなります。
また濡れているときに擦れると特に毛羽立ちやすいらしいので、雨に強い生地ということでアピールされているピークデザインの生地ではありますが、できるだけ濡らさないように使ったほうが良さそうです。
白化現象を緩和する方法
一度ナイロンが毛羽ってしまうと戻す方法はありません。そのまま使い続けるしかなく自分でキレイにすることはまず無理です。
白化現象を改善するのはリペアしかありません。
専門のクリーニングリペア業者に頼むとジェットブラックにマッチした黒でリペアしてくれます。技術の高いところへ頼むと白化部分だけでなく、全体的に色を入れ直したりしてかなり改善するらしいので、お気に入りのジェットブラックがあればリペアを依頼するのがベストです。
ちなみにモンクレールのダウンなども色落ちや白化が激しいようですが新品レベルにリペアしてくれます。費用は2万円前後。モンクレールでこれくらいの価格なら依頼する人はいそうです。
私はエブリデイスリングの汚れがひどくなったら全体を黒く染め直してもらおうと思います。
中古でピークデザインのジェットブラックは避けたほうが良さそう
中古でピークデザインのジェットブラックを買う際は細かな白い傷や汚れが付いているものだと認識した上で買うべきでしょう。ちなみに黒い金具部分も使っているうちにハゲてくるのでジェットブラックは全てにおいて劣化が目立ちやすいと言えます。
要するに雑に扱っていなくても、大切に使っていても擦れや金具の色落ちが発生してしまうのがジェットブラックの弱点です。
私は自分がつけた傷なら許せるけど他人が使用してついた傷は気になってしまうので中古でジェットブラックは買えないと思います。汗や皮脂汚れも付いていると思いますし。
ジェットブラックは新品を買って自分と共に歴史を作っていくもの
というわけで、ジェットブラックはどう使っても傷がつきやすいため、大切に使いながら自分の行動の歴史が刻まれていく自分だけのジェットブラックになっていくと思って楽しんで使うものだと思いました。
数年間使い込んだら色のリペア、全体の染め直しをしてもらうのも良いかもしれませんね。
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