最大10Lの大容量カメラ用スリングバッグ、エブリデイスリング10L。私は主にカメラ、レンズ、ドローンなどを入れて毎月の海外旅行の際に利用しています。特にレンズ交換がピークデザイン製品の中で最も便利なのがこのエブリデイスリング10Lです。
エブリデイスリング10Lのスペック | |
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カラー | ブラック、チャコール、アッシュ |
容量 | 3L |
外寸 | 30cm x 24cm x 19cm |
内寸 | 25cm x 19cm x 29cm |
重量 | 550g |
付属品 | 内部仕切り1枚 |
価格 | $8800 |
エブリデイスリングを持って20回以上海外旅行に行った経験から、ガジェットを詰め込んでどんな使い方をしているか、エブリデイスリングの収納力なども詳しくレビューしていきます。(エブリデイスリング10Lの仕様はもう有名でご存知かもしれないので、文末にまとめて詳細を載せています)
小型ミラーレス一眼とレンズ、ドローンをエブリデイスリングに収納
2018年まで使っていたSONY α6300とレンズ3つ、ドローンなどを海外旅行の写真・映像撮影用にエブリデイスリング10Lに詰め込む収納例をご紹介します。こんなに詰め込めるなんて驚きじゃないですか!?
エブリデイスリングに収納したガジェット一覧
- SONYミラーレス一眼 a6300
- a6300予備バッテリー2個(緑袋内)
- SONYミラーレス単焦点レンズ 35mm f1.8
- SONYミラーレス単焦点レンズ 50mm f1.8
- SAMYANGミラーレス広角レンズ 12mm f2.0
- DJI MAVIC PRO ドローン本体
- DJI MAVIC PRO ドローンコントローラー
- DJI MAVIC PRO ドローン予備バッテリー2個
- GoPRO HERO6 本体
- GoPRO HERO6 付属ハウジングケース
- GoPRO HERO6 予備バッテリー2個(緑袋内)
- 24枚入りSDカードケース
- タイムラプス用回転台FLO MO
- モバイルバッテリー、USBコード
- 長財布
- ボールペン2本
- アメリカドル紙幣、カナダドル紙幣、メキシコペソ紙幣
- キャッシング用クレジットカード1枚
- プライオリティパスカード1枚
- パスポート
- レイバン サングラス&ケース
- 鍵類
すべて収納した状態がこちらです。
左にドローンコントローラーとドローン本体。
真ん中の下段にGoPro関連と上段にカメラ本体。
右側下段にレンズと上段にレンズとバッテリー袋が入っています。
エブリデイスリングにカメラを詰めていく
何も入っていない状態がこちら。このように左側はドローンのために大きくあけてあります。
ピークデザインの特徴でもある折り曲げる仕切りは右に向けて折るように配置しています。
SONYの50mm単焦点レンズを下に入れます。レンズが小型でスペースがやや余る感じ。
仕切りを折り曲げて上下分けます。
上には35mm単焦点レンズを入れます。スペースが余ってレンズがゴロゴロ動いてしまうので、ここにバッテリーを入れた緑の袋を収めてデッドスペースをなくしました。
真ん中の収納スペースにカメラα6300がレンズをつけたまますっぽりと収まります。
やはりSONYのα6000系のサイズはコンパクトすぎて偉大ですね。このサイズだからこそ、カメラ、レンズ、そしてドローンとバッテリー各種まですべてエブリデイスリングの中に収まってしまうわけです。
ドローンはコントローラーと本体を縦に入れます。
エブリデイスリング10Lは元々MAVIC PROを縦向きで入るように設計してあるのでこれは完璧ですね。
蓋の内側収納は貴重品入れ
蓋部分の内側にはジップつきの収納スペースがあります。
貴重品などはエブリデイスリングのメイン収納のジップを開け、そして蓋の収納ジップを開いたこの中に入れるのが海外では安心です。外側の収納にパスポートや財布など貴重品を入れるのは絶対にNGです。
スペースは広くなくマチもないので薄いものを入れましょう。ゴムで伸縮性のある4つのポケットはバッテリーなどを入れることをピークデザインは想定していますが、私は現地通貨、プライオリティパス、キャッシング専用のクレジットカードを仕分けて入れています。すぐに取り出せて便利。
メイン収納部分にはパスポート、ペン、予備バッテリーを入れています。
外側収納
ピークデザインはコンパクトな状態だと外側収納を折りたたんでこのような丸い形をしています。
外側収納を広げるとここまでマチがあったことがわります。
これでかなり収納スペースが増えるんです。私は常にこの状態で使っています。
マチを広げて、ドローンのバッテリー2個とサングラスを入れています。これがピッタリなんですよね。
底が広く、上は狭くなっていく三角柱のような形をしているので、下に重いバッテリーを並べ上に軽いサングラスケースを入れてバッチリです。海外に行く際は間違ってもここに貴重品を入れないように。
パナソニックG9 PRO(GH5も同じくらい)とレンズ3本をエブリデイスリング10Lに入れる
2018年はカメラとレンズ一式を買い換えました。動画、写真ともに高スペックだけど大型のミラーレス一眼、パナソニックG9 PROとパナライカのレンズ3つをエブリデイスリング10Lに収納して海外旅行へ行くようになったのです。少し大きめのカメラとレンズをエブリデイスリング10Lに入れるとどうなるか、レビューしたいと思います。
- G9 PRO
- パナライカ12mm単焦点レンズ
- パナライカ42.5mm単焦点レンズ、ノクチクロン
- パナライカ50mm-200mmズームレンズ
- G9 PRO用予備バッテリー2個
- Go PRO HERO7
- Go PRO HERO7用予備バッテリー2個
- NDフィルター2枚
- モバイルバッテリー、USBコード
- 長財布
- ボールペン2本
- 外貨紙幣
- キャッシング用クレジットカード1枚
- プライオリティパスカード1枚
- パスポート
- レイバン サングラス&ケース
- 鍵類
カメラとレンズが大きくなったことでドローンを入れることができなくなりました。しかし最近は海外でもドローンの規制が厳しくなっていたりインドなどはドローンの持ち込みすら禁止されているため、ドローンの活躍の場が減っていたのでまあ仕方ないかなと割り切ることができました。
レンズの本数はどうあれ、こんな構成でカメラとレンズを入れて出掛けると想定される方はかなり多いのではないかと思います。
G9 PRO(GH5など)とレンズ、Go PROをエブリデイスリング10Lに収納する
エブリデイスリング10Lの仕切りはこのように固定します。
左右にレンズ、真ん中にカメラを配置する収納は以前の小型ミラーレスのときの収納方法と変わりません。
左側の下にはGo PROとバッテリーを入れます。仕切りを倒して上には単焦点レンズのノクチクロンを入れます。
右側はそのまま上下を分けることなく50-200mmのズームレンズを入れます。すっぽりと入って蓋にも干渉せず良い感じ。フルサイズのレンズが入るように広々しているので、余ったスペースにNDフィルターをスポッと入れてあります。レンズが中でゴロゴロ動かなくなって便利です。
真ん中は仕切りを倒してG9 PROをグリップ部分を上にして、仕切り部分にレンズを載せて収納。これでカメラをエブリデイスリング10Lにしまっていても右手でグリップを掴んですぐに取り出せます。この収納方法かなり気に入っています。
レンズの付け替えが神がかっている
カメラを取り出した状態がこんな感じです。
- まずカメラからレンズを取り外して真ん中の仕切りの上に置きます。このとき片手でカメラを握ったままです。
- 続いて新たに取り付けたいレンズのカバーをエブリデイスリングに入ったまま取り外します。
- レンズをカメラに取り付けます。
- 取り外したレンズにカバーをつけて、交換して空いたスペースにレンズら収納してレンズ交換終了です。
この一連の流れはすべてエブリデイスリング10Lを肩にかけた状態で、前方に蓋を開いて、エブリデイスリングの上で行います。レンズを落としてしまうこともなく、安全に素早くレンズ交換可能です。
ポイントはカメラを収納する真ん中部分を空きスペースとしてレンズ交換の際にレンズ置き場にすることです。
レンズ交換がピークデザイン製品の中で最も早く行える
私はカメラ本体につけるレンズを含めて3本を付け替えて撮影します。しかも歩きながらサッと撮影するタイプなので、レンズ交換を安全に、素早くできるエブリデイスリング10Lは、ピークデザイン商品の中で最も使いやすいカメラバッグだと思っています。
私はエブリデイメッセンジャー、エブリデイバックパックも持っていますが、レンズ交換速度が最も早いのはエブリデイスリングで間違いありません。
手軽にカメラ機材を持ってでかけたい方、旅行に行きたい方はエブリデイスリング10Lがサイズ的にもオススメです。エブリデイスリング5Lは逆に小さすぎてガジェット以外のものをちょっと入れたいスペースが確保できない場合もあるので無難に10Lが良いのではと思います。
エブリデイスリング10Lの全体を詳細レビュー
それではもうご存知かと思いますが、エブリデイスリング10Lの全体像を細かくチェックしていきますのでご覧ください。
エブリデイスリング10Lのスペック | |
---|---|
カラー | ブラック、チャコール、アッシュ |
容量 | 最小8L、最大10L |
外寸 | 40cm x 24.5cm x 14cm |
内寸 | 34.29cm x 21.59cm x 10.16cm |
重量 | 680g |
付属品 | 内部仕切り2枚 |
価格 | $149.95 |
メイン収納スペース
メイン収納部分と折り紙スタイルの仕切りは2枚付属します。メイン収納部分を大きく3スペースに区切って、さらに上下の2階層を作り出します。
サイズ的にはかなり余裕があるので、小さいレンズは仕切ったスペースの中でゴロゴロ動いてしまうと思います。ソニーAPS-Cのレンズなどは小さいのでエブリデイスリングが大きく感じるくらいです。
ピークデザインのバッグすべてに言えることで、分厚い生地がクッション性を有するため、中でゴロゴロ動かないように収納すれば、外部からの衝撃が機材に直接伝わることはありません。かなり分厚いので安心して機材を入れてください。
蓋内側の収納スペース
蓋部分は薄めの収納スペースになっています。
ポケットが4つついていて、わずかに伸縮性のある生地で区切られています。ここはバッテリーなどを入れるように考えられているようです。赤い糸のポケットが使用前、黒い糸のポケットが使用済みのバッテリーにする、など自分で工夫して収納します。
私は外貨用キャッシングカードとプライオリティパスで1スペース、各国の公共交通機関のプリペイドカードで1スペース、各国の現地通貨をまとめて1スペースに収納しています。
左右の収納スペースは横幅が大きくできていて、紙幣を縦にして入るサイズで使いやすいと思います。
外側の収納スペース
外側の収納スペースは意外と広々していて色々な物が入ります。例えばレイバンのサングラスケースなどはすっぽりと入って余裕。折りたたみ傘も入ります。
伸縮性の内薄手の収納が2スペースあり、小さいほうは予備バッテリーとUSBケーブルを入れてぴったり。
大きい方は海外で決済した際のレシートをごちゃごちゃと入れるようにしています。
キャプチャー固定ベルト
エブリデイスリングの両サイドにはベルトがついていて、ここにピークデザインのキャプチャーを固定します。カメラを持っていてちょっと両手を自由に使いたいときなどはここにカメラをつけてしまえばジッパーを開けて収納する手間が省けて便利です。
スーツケースのハンドルに固定するベルト
本皮が加工されたこのベルトは手持ちするときにも使えますが、本来はスーツケースのハンドルに通して使います。
本当に海外旅行に向けて設計されているなと感心しますね。たくさん詰め込んでいるとエブリデイスリングとは言え重いので、スーツケースのハンドルに通して運べば体への負担も軽減できて助かります。
回転式の結合部分:実はここがスリングのキモです
ショルダーベルトと本体を繋ぐ結合部分はピークデザイン独自の回転機構で繋がっています。
糸で縫合され固定されているわけではなく、回転機構によりベルトが自由に動き、本体を前にまわしてきたときにも窮屈さがゼロ。
レンズ交換が最も優れているのはこの結合部分の動作によるものも大きいと実感しています。
ショルダーベルト部分
肩にあたるパッド部分はフカフカではなく薄めのパッドです。
片方に全重量がかかるのでもう少しフカフカ分厚くてもよいかと思いましたがダサくなるのでこれで十分かな。
伸縮して長く伸びた部分は本体に収納穴があるのでここに詰め組むとスッキリします。
ここがピークデザインに美しさの秘訣ですね。
実際のエブリデイスリング10L使用例
私は海外でガジェットを使うのに利用しているため、海外旅行に持っていったときの写真とともに使用例をご紹介しますね。
飛行機の中では離着陸時は頭上の棚の中か、前の座席の下に入れなければいけません。エブリデイスリング10Lはこのように小さいので足元に置いても余裕があります。これはANA国際線のプレミアムエコノミーです。エコノミークラスよりは広めです。
ちなみにエブリデイバックパック30LをこちらはJALの国際線プレミアムエコノミーに置いた場合。
ちょっとデカイですね。足は下に入らなくなります。エコノミークラスの場合は横幅ももっと狭くなるので、前の座席の下に入ることは入りますが10時間以上のフライトではきついと思います。
サンフランシスコ行きANAビジネスクラスです。エブリデイスリング10Lくらいだとこのサイズ感です。足元は広いので当然頭上に入れなくても問題ありません。
参考にまたエブリデイバックパック30Lをクアラルンプール行きANAビジネスクラスで足元に入れようとすると・・・。
こんな感じで入り切らないのでおとなしく頭上に入れたほうが無難。
エブリデイスリング10Lは輸入で買うのが安い
日本では販売総代理店のマージンがありすぎて正直買う気が失せる価格になっています。
- 日本アマゾン定価21,600円
- 公式サイト輸入送料込み17,983円(本体$149.95 + 送料$17.95)
ピークデザインは世界中どこにでも発送してくれるので、送料分を考えても国内購入よりピークデザイン公式サイトから購入し輸入するのが最も安くてオススメ。
日本の場合は香港の倉庫から発送されるので購入後発送されてから最短3~5日程度で届きます。マージンなしで日本で買うよりも断然安いので、エブリデイスリング10Lはピークデザイン公式サイトで購入してくださいね。
エブリデイスリング10Lのスペック | |
---|---|
カラー | ブラック、チャコール、アッシュ |
容量 | 最小8L、最大10L |
外寸 | 40cm x 24.5cm x 14cm |
内寸 | 34.29cm x 21.59cm x 10.16cm |
重量 | 680g |
付属品 | 内部仕切り2枚 |
価格 | $149.95 |
余談:エブリデイスリング5Lとどちらを買うべきか
ピークデザインから発売されているスリングは今回レビューした10Lと一回り小さい5Lの2種類が用意されています。どちらを買うか迷っている方も多いと思います。はっきり言うと5Lに関しては小さすぎて小型コンデジ向けなのかなという印象。
というわけで、アメリカ旅行へ行った際にベストバイに立ち寄り、エブリデイスリング5Lと10Lのサイズ感と収納力の違いを比較してきましたのでご覧ください。
エブリデイスリング5Lと10Lの比較
こんなにサイズが違うんです。見た目は5Lのほうがシンプルですが、パッと見た限りのサイズ感が全然違います。厚みも違うのでフルサイズカメラでサイズの大きいものは収納が難しいでしょう。
外側収納はモノを入れるスペースではなく、カードケースなど薄手のものを入れておく隙間収納と考えたほうが良さそうです。
断然エブリデイスリング10Lがオススメ
カメラと予備レンズ1本だけだから5Lでも十分、と思いがちです。
このように実際エブリデイスリング5LではG9 PROはキツキツです。GH5も当然同サイズなのでパンパンだと思います。SONYのa7シリーズはもしかしたら少しスリムなのでエブリデイスリング5Lにも入るかも・・・。にしても交換レンズ数本やその他のモノを入れるのは厳しそう。
カメラ以外の出先で購入したちょっとしたものも入らないリスクを考えると5Lではやはり小さすぎます。本体収納も小さいですし、外部ポケットの収納部分もカード系の薄いものしか入りません。
5Lに入らなかったら10Lに買い直す?
5Lにガジェットが入り切らなくなったから10Lに買い換えることができれば問題ないです。しかし普通は買い換える無駄な出費は抑えたいですよね。
最初から10Lを買っておけば買い替えリスクは低くできます。収納スペースを持て余してしまうと買う前は思っていても案外色々詰め込んでしまうもの。最初から10Lを買うのがベストだと思います。
ピークデザイン公式 エブリデイスリング10Lのページはこちら
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