軽量コンパクトでカメラ業界に激震が走ったピークデザインのトラベル三脚を購入しました。通常版と軽量高耐久カーボンの2種類があります。私が購入したのはカーボンのほう。
発売からしばらく経ってネットにはたくさんレビューが上がっているので、他社のカーボン三脚などと比較しながら迷いに迷って結局ピークデザインにしました。
ピークデザインの三脚購入の決め手
- 1.27kgで軽量
- クイックリリースと雲台が他社と比べて非常にコンパクト
- クイックリリースの取り付け・取り外しが簡単
- 脚を伸ばす・縮めるが簡単
- 見た目が三脚らしく見えない
1.27kgで軽量
海外ではかなり歩いて撮影するので軽量であることは重要でした。そのため価格が高くてもカーボンのほうを選びました。
カーボン・・・1.27kg / 92,000円
アルミ・・・1.56kg / 53,000円
ちなみに、届いてからカーボン三脚を持った印象としては1.27kgの割にかなり重いなということ。正直軽いという感じはしませんでした。全体のサイズ感はコンパクトで持ち出しやすいとは思いますが、ぎっしり詰まっている感じで重い。これをバックパックに刺して海外旅行か・・・と思うレベル。
持ち運べる三脚を初めて購入したのでわかりませんが、本来このサイズの三脚で1.27kgは三脚としてはかなり軽量なのだと思います。というわけで他社の同サイズのトラベル三脚とサイズ・重量で比較してみました。
ピークデザイン | SIRUI Traveler 7C | LeoFoto LX-254CT+XB-32 | VELBON GUT-E543 AS |
|
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価格 | 92,000円 | 20,000円 | 46,000円 | 50,000円 |
縮長 | 39.1cm | 48cm | 44.5cm | 43.2cm |
伸高 | 152.4cm | 166.5cm | 161cm | 155cm |
重量 | 1.27kg | 1.57kg | 1.38kg | 1.60kg |
段数 | 5段 | 4段 | 4段 | 4段 |
スペックが近いカーボン製の三脚をピックアップしました。価格はピークデザインが突出して高いですが、サイズ感としてはやはりコンパクトで軽量のようです。最小サイズが特に小さいのは雲台部分が三脚に収まってしまうところが効いていて、センターポールを取り囲む3本の脚がぴったり収まるピークデザインは直径7.9cmでペットボトルサイズ。見た目もスッキリして三脚らしくない見た目が個人的にすごく好きです。
初めて手にとったときは重いと感じましたが一般的な三脚と比べると圧倒的にコンパクトで持ち運びしやすいことは間違いありません。これは国内外の旅行で持ち運ぶ際の体への負担を考えると個人的にはかなり重要です。
クイックリリースと雲台部分が他社と比べて非常にコンパクト
どんな三脚もニョキッと出ている雲台がダサく見えたんですよね。ピークデザインのトラベル三脚は雲台が本体と一体になっていて太さが統一されていて見た目が良い。
個人的には見た目が良くないと使いたくないので、ほぼピークデザインのトラベル三脚以外は選択肢としてどんどん外れていきました。
雲台下のポールを上に少し引き伸ばすことで首を可変できます。
首を伸ばすのもヘッド部分の下のノブを回すだけなので簡単。ちなみにクイックリリースプレートの着脱も同じ操作なので全体的にすごくシンプルで単純動作で扱えるのが魅力的。
クイックリリースの取り付け・取り外しが簡単
ピークデザインのキャプチャーをそのまま取り付けられるアルカスイス互換のクイックリリース。
アルカスイスのクイックリリースはどれもネジを回して広げて回して閉じて、という動作が非常に面倒でした。
ピークデザインのトラベル三脚は回転ノブをロックのアイコンに捻るだけでクイックリリースプレートが固定されます。これがめちゃくちゃ簡単。
個人的にアルカスイスのクイックリリースは捻るのが面倒で使いたくなかったのでピークデザインのシンプルな構造はとても便利でこれ以外使えないと思えるレベルでした。これだけで買いたいと思えます。
脚を伸ばす・縮めるが簡単
脚のロック部分を一気に外して伸ばしたり縮めたりするのがとても簡単です。写真も動画も高さ調整を何度かするのでそのたびに少しずつ脚を伸ばしたり縮めたりしていますが、これが本当に簡単で、三脚を使う撮影頻度が増えました。今までは三脚は面倒というイメージが多かったのですが、ピークデザインのトラベル三脚はすべてが簡単。取り扱いのしやすさはほかの三脚とは比べ物にならないでしょう。
見た目が三脚らしく見えない
個人的にはこれは重要。カメラやってますみたいな見た目はできれば避けたかったので。
ピークデザインのトラベル三脚には標準で収納ケースがついてきて、これがシンプルで高級感もあってオシャレ。しかも三脚に見えない見た目。ピークデザインのバッグと素材感も合うのでファンとしてはこの統一感が高評価。
この専用ケースがぴったりサイズでクッション性もあって実用性が高い。私はこのケースに入れて持ち運んでいます。
専用ケースにはこのように輪っかがついていて、アンカーをここに付けてショルダーストラップと組み合わせて肩掛けで持ち運ぶことも可能です。
エブリデイバックパック30Lに挿して収納してみた
エブリデイバックパック30L V1のサイドポケットにトラベル三脚を挿して収納してみました。
やっぱり素材感が良いしバックパックに合うんだけど、ちょっとキツキツな感じがしますよね。
真上から見てみるとこんな感じ。
かなり横にかさばるイメージ。サイドポケットがパンパンです。そもそもピークデザインのエブリデイバックパックのサイドポケットはほとんどの三脚を挿せないほど狭いんですよね。このスペースに入れられるのは三脚ではなくペットボトル500mlくらいまでかな。
しかしピークデザインのトラベル三脚は500mlペットボトルサイズなのでこんな感じで入ってしまいます。とは言えかなり窮屈。外側にポケットが広がるものの、広がりが狭くてバックパックの内側に圧迫感が加わります。
そのためバックパックの中に収納することにしました。
エブリデイバックパック30Lならバックパックの内側にもカバーをつけたまま収納することができます。
本来なら別のものを収納し、トラベル三脚は外のサイドポケットに出して収納したいところですが・・・。個人的には見た目重視であえてV2ではなくV1を使っているので内側に入れて使うことにしています。
そうそう、トラベル三脚のカバーですが、三脚のサイズにピッタリすぎてほとんど厚みがないので、三脚をむき出しで収納するのではなく、カバーをつけて収納・持ち運びするのが良さそうですよ。傷もできるだけつけたくないですし、カバーの質感もエブリデイバックパックシリーズにぴったり合うしすごく良いです。
スライダーを乗せて使用
私は元々三脚を使ってまで写真を撮るわけでありません。写真を撮るだけなら手持ちでサッと撮りたいし、三脚に乗せて細かく設定して・・・という時間も手間もかけたくないタイプです。
今回は主に動画撮影でスライダーショットを撮るためにトラベル三脚を購入しました。
スライダーの下にピークデザインのプレートを固定しています。
ワンタッチで差トラベル三脚に固定。
回転ノブをネジネジして固定するアルカスイス独特のクイックリリースプレートと違い、本当に簡単に固定できます。
左右のスライダーや前後のズームのように動かすスライダー、ヘッドを斜めに傾けて斜めにスライダー・・・。三脚の高さを変えて色々な視点でスライダー・・・。
手持ちやジンバルでも近い動きはできるものの、三脚固定のスライダーショットと同じような動きはできません。スライダーショットはしっかり固定された三脚で一定の動きでスライドする映像が魅力です。
電動スライダーの下にピークデザインのキャプチャープレートを固定しておいて、ここと三脚を連結されて使用します。電動スライダーを固定するのもとても簡単でピークデザインのトラベル三脚にして本当に良かった。
タイムラプス撮影で使用
スライダー以外だとタイムラプスを撮影するときに使う予定です。いまのところ三脚を地面に立てなくてもタイムラプスが撮れているので撮影では使っていませんが、そのうち使うシーンが出てくるでしょう。
ピークデザインのトラベル三脚のブレや揺れ
色々なレビューをつけて見ていくと、ピークデザインのトラベル三脚は軽量で細いこともあり、安定感に欠けると言われていますが、個人的にはハードな環境で長時間露光などはしていないのであまり問題ではないかなと感じています。
ほとんど動画で使っているので渾身の一枚を撮影するプロ及びセミプロのような人には物足りないかもしれませんが、一般人が旅行に持ち出す三脚としては最強なのではないかなと思います。とにかくコンパクトで持ち運びしやすいこと、軽量で持ち運びしていて体への負担がかかりにくいことは正義です。
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